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効果的な叱り方と逆効果な叱り方がある

ジヴァ・アーユルヴェーダスクールの生徒さんの中には育児真っ最中のママ達がいます。

そのママ達がイライラして子供を怒ってしまうことを悩んでいました。

ある小児科の先生の本にそんなママに対するアドバイスがのっていました。

例えば夏休み中よく目にする光景としては、子供が電車のホームや電車の中で走りまわったりしています。

この時子供の頭の中は ただ目先のワクワク感、楽しさだけで動いています。

大人の場合には、

”この仕事が終わったらボーナスがもらえる”というように長期的な報酬を予測することで短期的な欲求を抑えて仕事を優先することができます。

子どもにはこの報酬系と呼ばれる脳機能が未熟ですので、長期的な報酬を予測して

”これを我慢すると将来良いことがある”と考えるのがうまくいかないのです。

そういう意味で我慢できないことを叱るのはあまり効果的ではなく、さらに頭を叩いたりすると前頭葉に傷がつき感情のコントロールがつかなくなり、思春期にキレやすくなることがあるそうです。

ですから、我慢できなかったことを叱るよりは、我慢できたことをほめる方が、ほめられることによって報酬系という脳機能が発達し、子供は我慢することを覚えるようになるといいます。

また、ほめるときのコツとしては、”自分のした行動のどこがよかったのか”がわかるようにほめることで、子供はどんどん同じ行動を繰り返すようになります。

ママの気分で怒ってしまう時は、ママ自身のケアが必要です。

一方、叱る時も気を付けた方がいいのは、子供の行為に対してではなく、ママの気分で怒ってしまうこと。例えば生理のサイクルに応じてイライラ期になるとついつい怒ってしまうということになると子供はママの機嫌を伺うようになり、ママの機嫌が善悪の判断基準になってしまいます。

生理のサイクルに応じて(ホルモンバランスの変化)感情の起伏が激しいなと感じるママは、まず自分のケアが必要です。

子供中心で自分をないがしろにしてしまうと、そのつけを実は子供に課してしまうこともあります。

まずはママがハッピーで健康で、育児もハッピーがいいですね。