慢性病の方、アーユルヴェーダキュイジーヌへようこそ
アーユルヴェーダの代表的古典教科書である『チャラカ・サンヒター』は食事についてこう記述しています。
「食べ物は命である。正しく食べれば若さと長寿を約束するが、間違った食べ方をすれば体内に毒素をつくり、いずれ死をもたらす。」 

アーユルヴェーダは、多くの病気の根本原因は間違った食事と生活スタイルにあると考えています。

食べ物は消化・吸収されたのち、身体エネルギーであるオジャスに変わります。

オジャスは免疫力と活力の源であるエネルギーです。

しかし、働きすぎ、極度のストレス、嗜好の偏向、感覚器官の過度の使いすぎなどによってオジャスは低下します。オジャスが低下すると免疫力も低下し、それが病気を誘発するのです。

食品アレルギーが増えていることは、オジャスが低下している人が増えている証です。オジャスが低下すると疲れやすくなるため、なんとかエネルギーを補給しようとお酒や糖分の高いスナック菓子などに手が伸びることになります。しかし、アルコールやジャンクフードなどは体の系を刺激するだけであり、体を強くしたり神経系をリラックスさせるわけではないので、ますますオジャスは低下していきます。

体に真の活力を与えてくれるのは、新鮮なくだもの、野菜、豆類、精製していない穀物、スパイスなどの自然の恵みなのです。

食べ物の消化・吸収に重要な役割をしているのがクッキングです。

いかにエネルギーに富む食品であろうとも、十分に消化・吸収されなければ、オジャスに転化することはできません。

アーユルヴェーダは、食べ物の消化・吸収を促進するためにスパイスを活用することを勧めています。

スパイスは消化酵素を刺激し、腸をきれいにします。腸がきれいになれば、複合炭水化物のエネルギーの吸収が効率的に行われるようになります。

たとえば、ニガウリとフェヌグリークシード(または葉)を使った料理は血中に送り込まれるインシュリンの量を増やします。糖尿病の人にお勧めしたい食材です。

お米、ミルク、サフラン、レーズン、ナツメヤシでつくったスウィートプディングは、食べてからすぐにストレスを緩和する効果を発揮します。

アルジュナティーにはコレステロールを下げ、心臓の血管の血栓を取り除く効果があります。

このようにアーユルヴェーダキュイジーヌは、食事制限が必要な慢性病をもつ方に食べる楽しみを与えると同時に、ヒーリング効果も期待できます。

おいしい食事は体と心の元気の源です。

アーユルヴェーダ料理は体と心にストレスを与えないサトヴィック料理なのです。