サットヴァパート1では、サットヴァが低く、ラジャス、タマスが多い心の状態が様々な心や体の不調を引き起こすという結論でした。

アーユルヴェーダでは、 病気の主な原因は知性を使っていないこと(プラッギャーアパラータ)だとしています。

知性は私たちすべてにあります。私たち人間はこの地球上で最も知性が あるのは事実です。ただ、それを本当に使っているでしょうか?

たぶん使えていません。自身の体と健康に関しては特にです。仕事やビジネス、家族といった自分の外側にあるもっとも難題に対しては知性を使っています。し かし、自身の体になると知性が使われていません。その証拠を以下にあげてみましょう。

インドでは、抜け毛、ニキビ、湿疹、胸焼け、胃酸過多、排尿時の灼熱感、皮膚がひりひりする、ちくちくする、手のひらや足の裏が暑い、汗が出るとっいった 悩みを訴える患者さんによく出会います。
そこで、チリを食べたり、ストレートティをのんだり、スパイスの入った紅茶をのんだりしていませんか?とたずねると、大きくうなずいて1日に3-4回は とってますと答えます。既に体に過剰な熱や火があるわけですから、熱くする作用のあるチリやストレートティを飲んだらどうなるか知性を使えばわかるわけ で、そうすべきではありません。
コーヒーも同じです。ほぼ毎日ジャンクフードをとっているという人もいます。そもそもジャンクは、ゴミを意味します。ということは、毎日”ゴミを食べてま す”といっているということで、なぜ知性ある人がそんなことをするのでしょう?

高血圧、糖尿病、甲状腺の病気、偏頭痛、関節痛に苦しんでいる患者さんで、何年も症状を抑えるための薬を飲んでいるひとがいます。

そういう患者さんに”知 性を使ってなんで自分がそのような病気になっているのか原因を考えたことはありますか?”と質問すると、”いいえ”という返事が返ってきます。私がよく持 ち出すたとえがあります。自転車のタイヤがパンクしているにも関わらず、毎朝空気をいれてオフィスへ行き、帰りも同じようにしているけど、パンクを直そう とはしない状態です。そんな人がいたらおかしいとか、馬鹿げているといいますよね、アーユルヴェーダ的にいうとプラッギャーアパラータ(知性を使っていな い)ということです。

心の奴隷となっている人がいます。心が赴くままに行動してしまう人です。体は疲れて疲弊しているので寝たいと思っているのに、心が映画を見たいと思った り、友達とコンピューターでチャットしたいと思うので、心が足にキッチンへいくう命令し、ストロングコーヒーをいれ、体に注ぎ込み、強制的におきているよ うにしむけています。強迫観念、ひどい落ち込み、統合失調症、精神病、否定的な考えや行動、感情が起こるのは、私たち自身(ソウル)が心の奴隷になってい るということです。ここでも知性が使われていません。

なぜ知性を使わないのでしょう?

サットヴァが低く、ラジャス、タマスが高い状態は、混乱していて、知性が働かない行動をとります。心がラジャスとタマスで いっぱいになってしまうと泥酔している人のように振舞います。だからこそ、胸や怪我するのにチリを食べて、もう25年も高血圧や糖尿病に苦しんでいるのは なぜなのか考えもしません。5分前に手を洗ったのに脅迫観念にかられて手を洗ったりするのも同じです。

解決策はシンプルです。サットヴァを増やすことです。サットヴァを増やし、心の状態がサットヴァ優勢になれば知性が働き、ソウル(私)がすべてを決めるボ スになれます。世界中の多くの人がはまって何とかして状況から抜け出そうとヨガや瞑想をしたり、マントラを唱えたり、スピリチュアルな活動をしたりして、 一方でラジャシックやタマシックな食事(ジャンクフード、残りもの、古くてレンジで再加熱したもの)保存食、肉、スパイシーな食事、アルコール、カフェイ ン、喫煙、ドラッグ、をとったり、ラジャシック・タマシックなライフスタイル(大きな音の音楽、TVを見ながら食事をする、テクノロジーで心を刺激し続け る、移動や旅行を常にしている、週末でさえも静かに家で過ごさないなどをしています。結果として、常にストレスがあり、不幸せで、どんなに健康に幸せにな ろうと動力しても叶わないという状況です。

私たちはサットヴァを増やし、ラジャス、タマスを減らさなくてはいけません。心や感覚の奴隷になることなく、ソウル(本当の自分)でいなければいけませ ん。私が自分のシステムをコントロールし、酔っ払った状態(ラジャス、タマス)の心にコントロールをさせてはいけません。自分自身がボスとなり知性を使い ます。そしてそのためにはサットヴァが優勢な心の状態をつくることです。

サットヴァの増やし方については、パート3でより詳しくお話します。