アーユルヴェーダでは、産後11~12日目から、お母さんとあかちゃんにオイルマッサージを勧めています。
お母さんは、「健康と美しさ(スタイル)の維持」。
あかちゃんは、「皮膚の健康と病気の予防」「情緒の安定」。
あかちゃんへのオイルマッサージは、成長ホルモンの分泌やオキシトシンの分泌を促し、神経組織の発達が促進されることが報告されています。
また、乳幼児期は、お母さん、お父さん、おばあちゃん、おじいちゃんなどの親密な家族とあかちゃんとの間で、『アタッチメント(attachment) 愛着=情緒的な深い結びつき』の形成が行われます。
ベビーマッサージは、この「アタッチメントの形成」に大きく影響し、あかちゃんの安心感や信頼感の源泉になります。
僕は、ベビーマッサージの指導をしながら、お母さんのいろいろな悩み事に答えています。
泉先生の育児相談
Q1 「夜、寝てくれない」
A1 なるべくお風呂にゆっくり入れてあげて下さい。 特に、体力のある男の子は1日に2回。 石鹸で洗わないで下さい。お湯で、軽く拭うだけでいいです。 入浴後、『オイルテラ#3』で、全身の「ベビーマッサージ」を行ってください。 ルールは、「人肌に温めたオイルを体幹から手先・足先に…」 これで、あかちゃんの眠る時間が増え、お母さんが悩む時間が減ります。
Q2 「母乳の量が足りない」
A2 あかちゃんが、おっぱいを吸ってから、おっぱいの生産が始まります。 これを生理学では、「射乳反射」といいます。 あかちゃんがおっぱいを吸うと、脳にある下垂体後葉から「オキシトシン」というホルモンの分泌が増加され、「射乳 milk ejection」が行われます。 そして、あかちゃんがおっぱいを吸うことによって、子宮の戻りも良くなります(子宮平滑筋の収縮)。
『オイルテラ#3』を、おっぱいのある肋間に擦り込んでください。 おっぱいの量が増えるし、授乳終了後、お母さんのおっぱいのスタイルを維持することにつながります。
肩甲骨にある『天宗』にお灸をすることも、母乳を増やす方法の1つです。
以前、MRIを開発した日立製作所の名誉フェロー 小泉 英明 先生 にお会いした時に、この「ベビーマッサージ」のことを質問しました。
「皮膚からの刺激は、脳を刺激するから、とてもすごいことをやっていますね。」 「これは、脳の発育をすごく促進します!」
アーユルヴェーダがある国インド。 みんな、記憶力がいいんです! もしかしたら、その秘密は「ベビーマッサージ」(笑)
記事:ホリスティック鍼灸治療院 院長 泉晶
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参考書籍
「新版 インドの生命科学 アーユルヴェーダ」上馬塲和夫・西川眞知子 共著 単行本: 304ページ 出版社: (一社)農山漁村文化協会 言語: 日本語 ISBN-10: 4540121545 ISBN-13: 978-4540121548 発売日: 2017/3/16
「なぜ人は病気になるのか – アーユルヴェーダで超える健康と病気 –」上馬塲和夫 著 単行本: 428ページ 出版社: 出帆新社; 増補改訂新版言語: 日本語 ISBN-10: 4861035260 ISBN-13: 978-4861035265 発売日: 2008/1/31
ホリスティック・ケアセンターで行われる上馬塲和夫先生のセミナーに参加するとサインをしてもらえるかも…(笑)
日本人の肌質に合わせたアーユルヴェーダオイル
記事で紹介されているオイルはマーヤフィールド社よりご購入いただけます。 マーヤフィールド社 http://holistic.co.jp/
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