アーユルヴェーダは、

幸福で有益な人生

をおくる為の医学です。

アーユルヴェーダの古典チャラカサンヒターの中では、アーユルヴェーダ医学について次のように言っています。

アーユルヴェーダとは、有益な人生・無益な人生、幸福な人生・不幸な人生、人生にとって有益なこと・人生にとって無益なこと、人生の長さ・人生そのものについて説かれているもののことをいう。チャラカ・サンヒター第1巻第1章41

まず、幸福な人生とは何かというと、

心身ともに病気に冒されていないこと。とくに若々しこと。体力、勇気、名声、積極性、武勇が優れていること。学識と専門的知識があり、強靭な感覚器官と感覚対象の受容力を持っていること。莫大な財産とさまざまな有益な快楽を享受していること。どのような行為にも期待する結果が得られ、思いのままに行動できること。以上が幸福な人生であり、以上の反対が不幸な人生である。チャラカサンヒター第1巻第30章24(1-2)

つづいて有益な人生とは何かというと、

有益か否かの基準 次のような生き方は有益である。生きとし生けるものに好意をよせる。他人の所有物を取ることは慎む。真実を話す。平穏である。状況を察してから方策を講じる。不注意ではない。人生の目的(ダルマ(徳)、アルタ(実利)、カーマ(快楽))をお互いに矛盾しないように追求する。尊敬すべき人を敬う。学識と専門的知識と、心の平穏に専念する。高齢者との交流を保つ。愛着、嫌悪、嫉妬、酩酊、高慢という情動を抑える。さまざまな慈善活動を行う。常に苦行と学識と平穏に専念する。根源的真理の知識をもち、それに専念する。現世と来世の両方を気遣う。記憶力と理解力に恵まれている。以上の事に反対の生き方は有益ではない人生である。チャラカサンヒター第1巻第30章24

いかがですか。

「なるほど!」と思う部分と「??」と思う部分があるかもしれませんが、何度見てもその内容の深さに感心してしまいます。私は助産師になるために大学の医学部で勉強してきましたが、”幸福な人生”や”有益な人生”について習った記憶はありません。一方、アーユルヴェーダ医学がはじまったのは、何千年も前ですが、その教科書の中に、”幸福”とは何か、”有益”とは何か、について定義している所は面白いですよね。

全ての生物は、”幸福を求めて行為をする”わけですが 実際に皆さんは”幸福だ”と感じながら生きているでしょうか。

2019年はアーユルヴェーダの古典書を読む勉強会を月1回開催します! 最古の医学の中には、現代を幸せに有益に生きるための 最新の知識がいっぱいですよ^0^

記事:ヴィナーヤ・アーユルヴェーダ萩島

加藤幸雄先生とアーユルヴェーダの 聖典『チャラカ・サンヒター』を読む会

毎月第1水曜日10:30~12:30のペースで古典を読み終わるまで続けていく予定です。

参加費:1回あたり3500円

場所:ジヴァ・アーユルヴェーダスクール

東京都目黒区平町1-27-4 カムラビル 4F

最寄駅:東急東横線 都立大学

申込・問合:ジヴァ・アーユルヴェーダスクール

info@jivajapan.jp TEL:044-430-5072

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