こんにちは!

『治療院 鍼のひびき 灸のかほり』の 泉 晶(いずみあきら)です。

以前、教え子の麻衣ちゃんのお母さんの治療を依頼されました。 脈を触ると、不整脈…

「お母さん、いつから?」 「もう、ずっとなんです。」

鍼灸治療が終わった後…

「このお茶を飲んでもらってもいい?」

そして、2週間後、脈を触ると、脈が止まらない!

念のために、鍼を置鍼中に、3分間、脈を触り続けました。

「お母さん、不整脈、治っているよ !」

そう、このときのお茶が、「紅花」です。

原産国はわかっていませんが、古くからエジプトやインドで使われてきた薬草です。

日本では、山形県の県花になっています。

この紅花の効用を、山形県衛生研究所の笠原義正先生(薬学博士)がまとめておられますので、転載します。

〇鎮静作用

気持ちを落ち着け、緊張をほぐす作用があります。 マウスに紅花を与えると、ゆったりとした行動をとるようになり睡眠時間も長くなります。

〇抗炎症作用

赤く腫れて熱を持ち、痛みを感じたりするものを和らげる作用があります。さらに、花粉症のようなアレルギー症状に対しても、これを軽減するように働きます。 炎症を起こしたマウスに紅花を与えると炎症が小さくなります。

〇発がん予防作用

マウスに紅花を適用すると発がん物質と発がん促進物質で作った皮膚の腫瘍を予防することができました。その作用物質は紅花に含まれるステロール類とアルカンジオール類であることを明らかにしました。

〇コレステロール上昇予防作用

血中コレステロールの上昇を防ぎます。 高コレステロール食を与えたマウスのコレステロール上昇を抑えました。

〇抗菌作用

紅花は弱いながら枯草菌や黄色ブドウ球菌などの増殖を抑制しました。

〇活性酸素消去作用

体内が活性酸素にさらされると炎症や老化、病気の原因になることが分かってきましたが、ビタミンCやE、ポリフェノールと同じように紅花も、活性酸素を取り除くことが分かりました。

〇血液をサラサラにする作用

何百年も前から紅花は、「滞った血液をスムーズに流れるようにする」と言われていました。上記の種々の作用から類推すると血液がサラサラになると考えられます。

引用 : 創作紅花レシピ集 p10 山形県

紅花の色素は、赤い色素(カルタミン)と黄色い色素(サフロールイエロー)です。

赤い色素(カルタミン)は、洋の東西を問わず、『魔除け』として使用されてきました。

黄色い色素(サフロールイエロー)は、READINGSでは、胃腸の薬として紹介されています。

李時珍(1518-1593)が著した『本草綱目(ほんぞうもうもく)』には、主に血行障害に用いられ、冷え性、更年期障害など婦人病薬として応用されています。

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