このところ、更年期のお悩みとして
”イライラが止まらない”
”怒りがコントロールできない”
”子供やご主人にきつく当たってしまう”
という相談を良く受けます。
このようなメンタルの不安定さがあると、何かと”更年期”とひとくくりにして考えてしまいがちですが、本当に”更年期”が問題になっているケースは実は多くありません。 1つの指標としては、月経が毎月順調にきているのであれば、ホルモンバランスは保たれていると考えられるので更年期でない可能性が高いです。
アーユルヴェーダでは、免疫力の低さや、精神的な弱さにはオジャスが関係しているといいます。
アーユルヴェーダの古典の中では、オジャスが足りない人の特徴を次のように記しています。
いつもビクビクし、体力がなくなり、物思いに沈み、感覚器官が不快であり、顔色が悪くなり、気分がすぐれず、身体が乾燥し疲労する。 チャラカサンヒター1-17-73
オジャスは生命のエッセンスのようなものです。 以下にオジャスが減る原因、増える原因をあげてみます。
オジャスが減る主な原因
過度な運動(息が上がる、汗をダラダラかく、辛いと思って行う運動など)
断食(過度な空腹を我慢して行う断食)
ストレス(心配、不安、恐れ、悲しみ)で精神的にエネルギーをもっていかれる
乾燥した食べ物(パン、スナック、クッキー、シリアル、生野菜ばかり食べる)
少食(食べている量が少ない、食事をぬくなど)
限定した食事(6味<甘味・酸味・塩路・辛味・苦味・渋味>が含まれない食事、または味に偏りがある)
エアコンの風が直接あたる、
職場が調理場など火を使い熱すぎる環境にいる
乾燥性の飲料(利尿作用の強いコーヒーや緑茶などのカフェイン、アルコールの摂りすぎ)
睡眠不足、睡眠の質が悪い
加齢
冬のような乾燥して寒い季節
オージャスを高める食事
温かくて汁気と適度な油分がある食事をよく噛んで腹八分で食べる
非加熱のはちみつ(加熱しないでとる)
ギー(グラスフェッドのものを選ぶ)
牛乳(A1牛乳、ノンホモ牛乳)をとる ※牛乳でお腹を下す人はやめましょう。
生アーモンド グラインドしたアーモンドをホットミルクにまぜてのむ
ゴールデンミルク
ホットミルクにターメリックを入れてのむ
アロエジュースを20-30cc毎朝飲む
オージャスを高めるライフスタイル
じんわり汗ばむ程度の運動を楽しんで行う
五感を正しく使う(使いすぎ、使わなすぎ、誤った使い方に気を付ける)
尿意・便意を我慢しない、ゆっくりトイレに行く時間をつくる
質のよい睡眠
白湯を飲む
湯船につかる
オイルマッサージ
ヨーガ
深呼吸
瞑想
いかがですか。もちろん無理のない範囲でできそうなものからとりいれてみてください。どうにもできなかったイライラや怒りが静まるのを感じて頂けると思います^^
記事:ヴィナーヤ・アーユルヴェーダ萩島
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