PCやスマートホンなど「視覚情報化社会」になり、“目の疲れ”を訴える方は増加するようになりました。
ちょっと目を休めたり、睡眠により翌日には症状が消失してしまうものは、『生理的眼精疲労(眼疲労)』といいます。これは、「目がちょっと疲れた」範疇に入るので、いわゆる“目の疲れ”です。
問題になるのは、この症状が改善せず継続しているときは、からだの異常状態として『病的眼精疲労』になります。
特に、ディスプレイ・キーボードなどを使用した作業で現れる症状、“目の疲れ”・“ドライアイ”・“目の奥の痛み”・“頭痛”・“頸肩こり”などを訴える症候群を『VDT症候群』といい、産業衛生で大きな問題になっています。
VDT作業で、“目の疲れ・痛み”を訴える女性は90%以上、“頸肩のこり・痛み”を訴える女性は80%以上です。
眼精疲労の症状セルフチェック
□ 目の症状がある・疲れを感じる ・画面がぼやけて見づらい
・乾きやすい ・充血している
□ 頭痛がする
□ 吐き気やめまいがする
□ 食欲がない
□ 肩・首・背中が重い、痛い、ひどくこる
□ 腰・足にだるさを感じる、冷たい
□ 翌朝まで疲れがとれない
□ 熟睡感がない
□ 仕事などへの意欲がわかない、すぐイライラする
パソコン環境チェック
□ PCの連続利用時間が1時間を超える
□ PC画面に直射日光や照明が映り込んでいる
□ PC作業の時、室内の明るさと手元の明るさに差がある □ PCの作業スペースにゆとりがない。
□ 不自然な姿勢で利用している・背筋が伸びていない ・椅子に深くもたれかかる
・画面に前のめりになっている など
□ いくつもの作業を同時に取り扱うことがある
2つのチェックシートの合計で、7つ以上の項目に当てはまる人は、VDT症候群の可能性が高い人です!
VDT症候群 ~IT眼症、テクノストレス眼症~とは…
パソコンなどのディスプレイを使った長時間の作業により、目や身体や心に影響の出る病気のこと。
VDT作業中の「近距離注視による調節機能の低下」により、さまざまな症状が現れる症候群。
チェックシートの項目は、まさにこの症状。
「近距離注視による調節機能の低下」は、水晶体という目のレンズを調節している“毛様体筋”の疲労のこと。
この“毛様体筋”が縮むことで、近距離を見ることができます。
つまり、ずっと縮んでいないといけないので、“毛様体筋”が疲れちゃうんです。
この時の疲れを僕らは『眼精疲労』と感じます。
「ドライアイ」 僕らは、1分間に通常は20回ほど瞬きをすると言われています。
この瞬きによって、涙を眼球全体に広げて、目に潤いを与えます。
VDT作業中では、この瞬きの回数が1/4~1/3に減少してしまい、目の表面が乾いてしまい、結果「ドライアイ」になります。
気を付ける必要があるのが、この『眼精疲労』は交感神経の緊張が持続している症状でもある点です。
「視覚情報化社会」の大きな問題点は、脳がいつも興奮状態にあるということです(アロスターシス)。
この興奮状態もいつかは疲れ切ってしまいます(アロスターシスの破綻)。
これが、『うつ病』の引き金になっています。
だから、頑張り過ぎよりは、ほどほどに…
美味しいアイブライト・菊花・枸杞子などのハーブティを飲みながら休憩をしましょう。
一連続作業時間60~90分の作業時間内に1~2回程度の小休止を設けましょう。
また、一連続作業時間と一連続作業時間の間に、10~15分の作業休止時間を設けましょう。
「いずみ先生、みんなに休みなさいって指導しているのに、先生、ぜんぜん休んでない!」って、みんなにからかわれます(笑)
水分を取りながら作業していると、トイレに行きたくなるので、このタイミングで休憩にして下さい。
そして、軽く頸や肩甲骨のストレッチをするように指導しています。
また、蒸しタオルなどで、目を温めるのもとてもいいです。
お灸では、こんな温め方もあります!
“くるみ灸”(2018.01.28 『ホリスティック臨床鍼灸学 眼精疲労』)
誰か手伝ってくれるなら、頸のお灸もおすすめです!!(2017.12.03 『せんねん灸のお灸教室』)
症状がひどい場合は、ぜひ、一度、鍼灸治療を体験してください。
特に、「目の奥が痛い」人は、『眼窩内刺鍼』という特殊鍼法が効果を発揮します。
特別な鍼技法なので、多くの治療院では行っていません。
『眼精疲労』でお困りの方は、ぜひ、ご予約下さい。
ホリスティック鍼灸治療院のお問い合わせ
住所:杉並区上荻2-7-19 十全堂ビル2-2
TEL:090 -1998 – 8439
MAIL:info@asian-medicine.jp
Web Site : http://asian-medicine.jp
Facebook : https://www.facebook.com/asianmedicine.jp/