すっかり読書の秋になりつつある私ですw

バガバットギータ、マハーバーラタと続いて読んだのがナラ王物語です。

[amazonjs asin=”4003206711″ locale=”JP” title=”マハーバーラタ ナラ王物語―ダマヤンティー姫の数奇な生涯 (岩波文庫)”]

このナラ王の物語は、マハーバーラタの中に出てきます。パンドゥー兄弟の長男ユディシュトラ王がサイコロ賭博にはめられて全財産を奪われ、森での生活をしていた時に出会った聖者がナラ王の話を語ります。

シンクロしていて面白いのが、ナラ王もユディシュトラ王同様ヴェーダに通じ、ダルマ(この世での使命)に忠実に生きている潔白な人格でありながら、サイコロ賭博がきっかけで自分の王国を追われて森に逃げ込みます。

違いとしてはナラ王の場合には、ダマヤンティー姫を手に入れたかった魔神カリ王が一方的に嫉妬してとりつかれてしまったことでサイコロ賭博の罠にはまってしまいます。

実はダマヤンティー姫はあまりにも美しく魅力的だったので神々も婿選びに手をあげたのですが、ナラ王はそんな神々も認めざるを得ないほど心身共に非の打ち所がない立派な王でした。

そんなナラ王ですがある日のお祈りの前に手と口は洗ったのに足を新井忘れてしまったことがきっかけで魔神カリ王に取りつかれてしまいます。

サイコロ賭博で何もかも失ったナラ王とダマヤンティー姫がその後どうなったかは是非本をお読みくださいませ^^一気に読んでしまうほどワクワクします。

実にマハーバーラタは挿入されているお話だけでも多くの教訓を含んでいるのですが、このナラ王の物語で私がはっとしたのが、日々体を清めるということは単に体の衛生面だけでなく、悪いエネルギーを寄せ付けないということでもあるんだなということです。

日々何気なく行っていることの全てをどのような気持ちで、どれだけ丁寧に行うかで、その行為は神聖なものにもなるし、いい加減になればその分 心も曇って、運気も遠のくのだということが物語を通して感じました。

ナラ王物語を壮大なスケールで上演

今週末9/9~9/12までナラ王物語が日本で上演されます!なんと場所は奈良県の平城京跡。

2014年フランスで上演された際は連日スタンディングオベーションだったといいます。

またとない機会にもしご都合のつく方は是非。

http://culturecity-nara.com/event_info/spac/