写真wikipediaより

インド「ハリマンディル・サーヒブ(黄金寺院)」は、シク教徒の総本山にあたります。

ハリマンディル・サーヒブは、「神の住みか」という意味だそうです。

この黄金寺院では、なんと600年も前からずーーーっと

「宗教、カースト、肌の色、年齢、信条、性別に関係なくすべての人は平等である」

というシク教の教義を実践するため1日10万食の軽食が無料で配られています。

2011年に公開された下記映画の中では、1日10万食がボランティア達によって用意され、みんなで食し、みんなで片付ける様子が記録されています。

ナレーションや音楽はありません。
ただ淡々と全員で協力して食事を用意し、みんなで食べて片付ける様子を映し出しています。

10万食だけあって、その規模は半端なのですが、アナログながらものすごくシステマチックにみんながそれぞれの作業をこなしています。

同じサイズのまんまるのチャパティが次々作られるところなど、チャパティ作ったことある人なら感動するかもです。

コンビニ、お惣菜生活が当たり前になっている日本人にとって、出来合いのお惣菜にはどれだけの手間暇がかかっているのか、それは本当にお惣菜の値段100円、200円の内容なのか、なんて考えることもありません、、、

だけどこの映画を見ていると、

本来食事を用意するっていうのは、これだけ多くの人と手間暇がかかっているものだよなぁ、、、
みんなで食事をするのっていいなぁ~という気持ちになります。

10万人の食卓”ランガル(=無料食堂)”のルール

◆寺院に入る前は、手を洗い、靴を預け、足を清める
◆宗教、階級はもちろん、女性、男性、子どもがすべて一緒に座る
◆ターバンまたは、タオルを着用(レンタル有)
◆残さず全部食べること、お代わりは自由
◆使った食器は指定の場所へ戻す
◆酒、たばこ、革製品の持ち込みは禁止
◆一度の食事を5,000人でとるので、譲りあいを忘れない

食べることがおろそかになると人は必ず具合が悪くなります。

それは食べている内容もそうだし、
食べている時の気持ち、
誰と一緒にごはんを食べるのか、
誰が用意したご飯なのか、

こういったことすべてが消化・吸収できるかどうかに大きく影響しています。

食卓をいつでも聖なる場所に整えたいな。。。とあらためて思います。