写真 ドラマ ラーマーヤナより ラーマ(左)とラクシュマナ(右)
長生きする人の身体特徴
アーユルヴェーダの古典スシュルタサンヒターの中には長生きする人、中くらいの寿命の人、短命の人の身体的特徴について詳しく説明されています。将来のパートナー選びの参考に良さそうですよね!
手、足、横幅、背、乳房、歯、肩、前頭などの大きさが平均を超えている人、また眼、腕、指節、指などが常人よりも長い人は長生きするものと思いなさい。 胸が広く眉毛の幅が広く、胸筋の間に広い間隔があり、また吸気が深い人は長生きする。 頸、腰、生殖器が平均型より短いか、声や臍の孔が深いか、また胸が低くてずんぐりし、外耳が幅広で肉付きまた毛のあるもの、また後頭がよく発達して突出している人は生命の期間が長い。 身体にビャクダンや類似の糊剤を塗ると上から下の方に乾いてゆく人、また胸部にぬった分の吸収が遅れる人は異常に永い生命の賦与があるとすべきである。 かかる人の医療は医師により何の躊躇もなく行われてよい。上述と異なった体姿を示す人は短命とみなすべきであり、その2つの型の両方を共通に持った人は寿命に関して中間であると考えるべきである。
深座の骨、靭帯および静脈、堅くてずんぐりした四肢、しっかりして迷いのない感覚器を持ち、成長とともにますます対称性が発達する人は長命人と考えるべきである。生来短時と言えども病気をせず、生来の感覚を育成し、健康則を一層知って日増しに四肢が頑健になってゆく人は、高齢になるまでその感覚と知力とを楽しんでいくることが確かである。第1巻第35章
いかがですか?
やはり骨太で手足が丈夫な人で、特に下半身が丈夫な人が長生きのようです。確かに全身の7割の筋肉は下半身に集中していますから、下半身が丈夫であれば血液循環も良く、体力もあるということになりそうです。また”対称性”とありますので、歪みなくバランスよく発達していること、つまり子育てにおいてはやはり子供の姿勢!に意識を向けることが大事と言えます。そういう意味ではヨーガは呼吸とともに体の前後左右のバランスを整えながら行うので小さい頃から実践するとよいですね。
そして”しっかりして迷いのない感覚器”があげられているのが面白いところです。
アーユルヴェーダでは五感は心を魅了するといいます。
美味しいものが食べたいと舌は要求し
もっと美しいものをみたいと目は要求し
心地よいものに触れたいと皮膚は要求し
といったように五感からの欲望はとどまるところを知りません。
もし五感を喜ばせることに心が一生懸命になってしまうと、心はもっと強い快楽や刺激をもとめて彷徨ってしまいます。
口から摂りいれる食べ物を消化・代謝しないと体は生きていけません。ですから五感から摂りいれるものは食物に限らず生命維持のためには必要不可欠です。
しかし、それが快楽や欲望のために行われるようになると、尽きることのない欲望は満足するということはなく、人生は満たされない欲望に苦しんでいるうちにあっという間に終わってしまいます、、、汗
ですから長生きであるということは、単に身体的に丈夫であるということだけでなく、感覚器を正しく使っているということも重要な要素であるということです。