ジヴァ・インスティテュートのスピリチュアル部門トップサトヤ・ヤラヤン・ダーサ(ババジ)が来日されました。2日間のスクールでのセミナー+3泊4日のリトリートに参加してきました! そこで学んだことのいくつかをご紹介していきたいと思います^^ ババジは技術者出身ということもあり、スピリチュアリティという言葉で表現できない世界を多くのわかりやすい例えで論理的に教えてくださいます。
願い事がなんでも叶う木~カルパヴリクシャ~
あるところにカルパヴリクシャという木がありました。 この木の元ではなんでも叶います。 そこにある旅人がきました。 旅人は木の下で〝旅の疲れを癒せるベッドがあったらいいなぁ”と思いました。 するとその途端にベッドがあらわれました。 男はベッドに腰掛け喜びました。そして、“もしここに何か食べ物があったらいいのになぁ”と思いました。 するとその途端に食べ物があらわれ、男は喜んで食べました。 再び男はベッドに横になりながら思いました、 “ここは森の中。。。もし虎がきて食べられたらどうしよう” その途端虎があらわれて男は食べられてしまいました。
カルパブリクシャとカルマの法則
すべての生き物にはカルマの法則が働いています。因果律ともよばれますが、これは行いに関しては必ず結果がともなうことをあらわしています。 行いは実際の行動だけでなく、その行動に先立つ思いも含まれています。 先の逸話で、カルパヴリクシャの木は、カルマの法則を表しています。 カルマの法則で人々が間違えがちなのが、
思ったことの良い面のみ叶って欲しいと思いますが、思ったことは良くも悪くも必ず現実化するということです。 直ぐに現実になるものもあれば、現実化するまでには時間はかかるものもありますが、必ず叶います。今世で叶わなければ、次の人生で叶うこともあります。
喜びと苦しみはセットであり切り離すことができない
例えばお酒でストレスを解消しようとするとき、お酒を飲んでいる時はストレスを忘れられるというお酒の良い面しか考えていませんが、その後には二日酔いや倦怠感といった苦しみがあります。 このように喜びには必ず痛みや苦しみがともないます。 喜び―苦しみ―喜び・・・と変化するには時間差があることもあります。しかし喜びと痛みをわけることはできません。
心のレベルで喜びを追求することは病気の原因となる
心レベルでの喜びとは執着(attachment)であり、ラーガ(Raga)と呼ばれます。一方病気はローガ(Roga)といい、ラーガがローガをもたらすといいます。ラーガがすべての病気の原因です。 心が肉体レベルの快・喜びを満たすことに執着しすぎると、調和が乱れ、苦しみがやってきて病気になります。
真の幸せとはスピリチュアリティのみ存在する
スピリチュアリティとはラーガの向こうに行くことをさしています。 肉体、心のレベルを超えたスピリチュアルなレベルでの喜びは誰も奪うことはできません。
スピリチュアルに生きることは社会生活を捨てることではなく、社会の中に生きながらも、心の奴隷になることなく、心が自由な状態で生きるということを意味します。 スピリチュアルに生きるためには、心を浄化する(メンタルパンチャカルマ)必要があります。心の浄化とは、心の毒素であるドゥエーシャ(嫌悪)とラーガ(執着)を浄化し、本当の意味で自由になることを示しています。
心の浄化実践編~カルマヨーガ~
人間はすべての行為を自分の喜びのみのために行ってしまいます。この自分中心の考えをやめ、何か行動をするときにはそれは神の為に行っているのかどうかを考えます。また実際に何かを行う時には神に捧げるようにします。 とはいえ、何も捨てる必要はありません。食べることや仕事をやめなければならないということではありません。 食事をするときには肉体を動かしている意識でありエネルギーである神の為に食べます。仕事をするときは神の為に行い、料理をするときは神の為に料理をし、家族の世話をする時は家族の中に存在する神を思いお世話をします。 意識の中心を自分から神におきます。宇宙の中心は神です。人間は自分中心に宇宙があるかのように考えますが、宇宙は自分が生れる前からあり、自分が死んだ後も続いていきます。自分が生れたとともに宇宙がはじまり死ぬとともに終わるという事はありません。ということは人間が宇宙の中心であるということはありえません。もし一人一人が宇宙は自分を中心に回っていると思えば必ず争いになりますが、宇宙の中心は神であり、神は1つであればお互いの間の衝突がうまれることはありません。
ドクター・サトヤナラヤナ・ダーサ プロフィール
ジヴァ・インスティテュート・ダイレクター。インド工科大学(IIT)で最新テクノロジーを学んだ後ヴェーダの知識の学びを修めた稀有なヴェーダ学者。インド哲学の聖地ヴリンダ―ヴァンに拠点を置き、アメリカやヨーロッパ各国でインド哲学を教えている。ドクター・サトヤナラヤナ・ダーサの教えは多くの人々の生き方を変え、生きる真の目的を見出させたと言われる。ヴリンダ―ヴァンでは定期的にヴェーダ学習コースを開講している。10冊を超えるヴェーダ研究書を執筆。 サンスクリット博士号 インド哲学の6体系を修める 米ニュージャージー州立大学客員教授 仏テレ・ドゥ・シエル大学客員教授 タットヴァ・サンダルバ研究の功績が認められインド大統領から勲章を授与される
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ヴェーダの叡智セミナー http://jivaayurveda-college.jp/veda/