代表的な穀類とその性質

炭水化物は三大栄養素の一つです。タンパク質、脂質に比べて消化しやすく速攻のエネルギー源になります。現代は低インシュリンダイエット、ローカーボ、炭水化物抜きダイエットなど炭水化物がやや悪者になりつつあります。確かに精製された炭水化物を摂りすぎると血糖値が不安定になることでの精神不安や体重増加、糖尿病の問題が気になるところです。しかし誰にとっても全く炭水化物をとらないというのはすすめられません。アーユルヴェーダの古典の中では穀物の種類、調理方法によって消化のしやすさや適している人が変わるとしています。自分にとってはどんな穀類と調理法がいいのか参考にしてみてください。

ローヒタシャーリ(赤い米)

穀物類の中で最も滋養があり最も優れている チャラカサンヒター第1巻第25章38

米飯(オーダナ)

お米はちゃんと洗ってしっかり炊くのがやっぱり良いのですね。消化不良気味の人、体重が気になる人はご飯を炊く前にフライパンで乾煎りしてから炊いてくださいね。

米をよく洗い、煮汁を水切りした、十分に炊けている温かい米飯は軽性である。毒素がある場合とカファ性疾患の場合には、煎り米の米飯を処方する。米をよく洗わず、煮汁を水きりせず、十分に炊けていず、冷めた米飯は重性である。肉、野菜、動物性油脂、植物油(ごま油)、ギー、骨髄、果実を加えた炊き込みご飯は体力増強、栄養豊富、風味良好、重性、滋養の作用がある、ブラックグラム、ゴマ、牛乳、緑豆を加えた炊き込みご飯も同様の作用がある。チャラカサンヒター第1巻第27章257-259

シャーリ米の煎り米

甘味、軽性、冷性、便秘作用があり、ラクタピッタ(出血)・口渇・嘔吐・発熱を鎮静する。チャラカサンヒター第1巻第27章263-264

ヤヴァ(大麦)

乾性、冷性、非重性、甘味でガス(ヴァータ)と便を多量にうみ、安定性があり、わずかに渋味(収斂作用)があり、体力増進作用があり、カパの症状を抑える。チャラカサンヒター第1巻第27章19

大麦の煎り粉(サクトゥ)

大麦若葉を粉末にして手軽に摂れるものが市販されていますが、アーユルヴェーダからみてもお通じをよくし、体力をつけるのでおすすめです。

大麦の煎り粉はヴァータ増悪、乾性、便量増加、駆風の作用がある。大麦煎り粉を液状にして飲用すると、その人は即座に栄養で満たされ、すぐに体力がみなぎる。チャラカサンヒター第1巻第27章263-264

大麦料理

大麦のアプーパ(大麦粉を練り薄くのばした砂糖と香辛料で味付けし、ギーまたは油で揚げたパンケーキ) ヤーヴァカ(大麦粉を練り、薄くのばし油であげたもの) ヴァーティヤ(煎った大麦の粥) ウダーヴァルタ(腸の蠕動不全)、急性鼻炎(はなかぜ)、咳、プラメーハ(尿疾患)、咽頭疾患を鎮静する。チャラカサンヒター第1巻第27章265-267

ゴードゥーマ(小麦)

組織再生(サンダーナ)を早め、ヴァータを鎮静し、甘味、冷性、生命力を増進し(ジーヴァーナ)、滋養を与え(ブリンハナ)精力をまし(ヴリシャ)油性で、安定性を増進し、重性である。チャラカサンヒター第1巻第27章21

小麦粉といえばグルテンアレルギーの代表選手のようになっていますが、これも現代流通している小麦に原因がありそうです。こちらの記事もあわせてチェックしてみてください。

九州パンケーキを頂きました!&グルテンアレルギーのことhttps://ayurveda.jp/kyushupancake

お粥の性状とその特徴

お粥のシャバシャバ度によっても効果がかわります。体調が悪い時、デトックスしたい時、断食後、不調の種類によって変えたいところです。

汁状粥(ペーヤー)

空腹、口渇、倦怠感、衰弱、腹部疾患、発熱を鎮静する。発汗、食欲増進、駆風、便通の作用がある。チャラカサンヒター第1巻第27章250-252

糊状粥(ヴィレーピカー)

滋養、便秘になる、軽性、元気づける作用がある。チャラカサンヒター第1巻第27章250-252

重湯(マンダ)

食欲増進、駆風、身体経路(スロータス)の柔軟化、発汗の作用がある消化力増進と軽性の性質があるので、減量療法や浄化療法を受けた人と油剤が消化されて喉の渇きを感じている人にとっては生命維持をするものである。チャラカサンヒター第1巻第27章250-252 ※チャラカの食卓を参照

煎り米の汁状粥(ラージャ・ペーヤ)

声が弱っている人にとっては疲労回復剤である。チャラカサンヒター第1巻第27章253-256

煎り米の重湯(ラージャ・マンダ)

口渇と下痢を鎮静し、身体構成要素の平衡(ホメオスターシス)を促進し、健康によく、消化力を増進し、灼熱感と失神を鎮める。よく調理した重湯は消化力が低下している人や不規則な消化力の人、子ども、高齢者、女性、虚弱な人に処方される。この重湯に酸味のザクロとナガコショウと干しショウガを加えて煮たものは空腹と口渇を癒し、身体経路に有益で、浄化法を受けた人の老廃物を排泄する。チャラカサンヒター第1巻第27章253-256

ダイエットしている人は穀類を煎ってとるのがおすすめ

煎った穀類(ダーナー) 乾燥しているので主に痩せさせる作用がある。高栄養であり、消化を緩慢にするので消化困難である。チャラカサンヒター第1巻第27章265-267 発芽した穀類を煎ったもの(ヴィルーダ・ダーナー)など 重性である。小麦粉(または米粉)料理はもっとも重性である。チャラカサンヒター第1巻第27章265-267

煎り米の粉末(ラージャ・サクトゥ)

渋味、甘味、冷性、軽性の性質がある。チャラカサンヒター第1巻第27章253-256