毒素ってそもそも何?
アーユルヴェーダの治療法は、体内に溜まった毒素を排出するところからはじまります。
この毒素はアーマと呼ばれ、日本語では【未消化物】と訳されています。
つまり、アーユルヴェーダで考えている毒素とは、消化されなかったものを意味します。
では【消化する】とはどういう意味でしょう?
体レベルでいえば、人間の体は口から食べたものからつくられています。
具体的には、
食べ物を口で咀嚼
↓
胃で消化液と混ざって粥状にする
↓
腸へ栄養成分が移動し酵素の働きで分解・栄養成分が吸収
↓
代謝産物は排泄されています。
このプロセスで自分が消化できる以上のものを食べ過ぎたり、添加物や保存料、ケミカルなどそもそも人間が消化するシステムを持たないものが未消化物として蓄積されていきます。
この未消化物が蓄積され続けると自分の体の弱いところに移動し、病気を発病します。
ではどうやって蓄積していく毒素を排出することができるのか?
その唯一の方法は毒素への栄養を途切れさせること!
つまりファスティングと適切な油剤療法です。
アーユルヴェーダが考える毒素は、ネバネバしていて、熱感があります。
まるでひどい油汚れのようなものです。
床に油をこぼしてそのままにしておいたとします。
油が酸化してベタベタになり、床にも浸透してしまった状態では、いくら布でこすったとしても油汚れを完全に取り除くことはできません。
この場合しかるべき油性の洗剤を汚れの上にかけておき、油汚れを浮かしてからふきとりますよね?
体内毒素もしかり。毒素を取り除くには然るべきプロセスが必要です。
Bさんのケース
ダイエットコースでサロンに通っているBさん(40代後半)は、腰痛(坐骨神経痛)から足のだるさ、首~肩にかけてひどい張りがありました。
ダイエットコースでは、1週間のファスティングと油剤療法をおすすめしています。
最初の4日間食事制限を行い、4日目に全身のオイルトリートメントを行います。5日目は1日断食(ファスティング)を行い、6日目7日目と2日間かけて食事を通常食にもどしていきます。
Bさんもこのプログラムを実施したところ、ファスティング前日とファスティング当日に、まさにBさんの弱いところ腰から太もも裏側にかけてと、肩のエリアを中心に赤い発疹が広がって出ました。ご本人いわくかゆみはまったくなかったそうです。
そしてファスティング後の2日間の回復食の間には発疹は収束して、1週間後来店された際には跡が少し残っている程度にひいていました。
アーユルヴェーダでは皮膚も排泄器官の一つです。特に血液、腸の汚れは皮膚に出やすいといいます。
人によって毒素が溜まりやすい弱い部位も違いますし、毒素の出方も違います。今までダイエットコースを受けられた方の中でこのような形で毒素が出てきたのはBさんが初めてです。ですから、皆さんがこのような経過をたどるとは言いません。
ただBさんのケースではアーユルヴェーダの教科書通りまさに適切なプロセスを経て毒素排出を実行すると、まさに毒素への栄養を断ち切り、オイル療法でこびりついた毒素が剥されて、しかるべき場所から排出されていくんだというのを実感することができました。
【1か月後のビフォーアフター】
アンダー―3㎝
ウエスト-2㎝
ヒップ―3㎝
体重 -2.4kg
猫背、前重心、右肩下がりだったのが、姿勢が整ってきた。
内側から肌の輝きがでてきた。
全体的に血流が良くなって肌のトーンが明るくなった。
【Bさんの感想】
震災後食べられなくなる不安からいつでもお腹をいっぱいにしておかないとと思うようになり、過食だったが、食べ過ぎな方がより食べたい欲求が強いことに気が付いた。
食事を見直して食べ過ぎなくなったら、体の軽さや気持ちよくお腹がすく感じがわかるようになった。
軽さや気持ちよくお腹がすく感じがわかるようになった。
マッサージを受けた後、具合が悪くなるとすべて好転反応と片付ける人もいますが、本当の意味での好転反応とは思えないケースがほとんどです。今回のBさんのケースのように本当に好転反応がおきているなら、どうして一見悪くなっていると思われるプロセスが起きているのか、その後どのように回復していくのかということについてもすべて説明がつくはずです。