体質論(ドーシャ理論)

人体内で起こるすべての現象は、ヴァータ、ピッタ、カファという3つのドーシャの影響をうけています。しかし、たいていの人は一生を通じてどれかのドーシャの働きが強くでます。これをアーユルヴェーダでは、その人の生まれつきの体質としています。例えば、ヴァータの働きが強い傾向を持っている人をヴァータ体質とよんでいます。 アーユルヴェーダでは、健康のためには自分の体質にあった食生活をする必要があるといっています。

自分の体質をしり、それに応じた生活様式を守ると、本当に健康な人生が楽しめます。現代日本は健康ブームでいろいろな情報が氾濫していますが、たとえどんなに健康によいといわれているものでも、自分の体質や、状態にあっていないものをとればかえって毒になる場合もあります。アーユルヴェーダが優れているのは、体質をしれば自分自身に必要な健康法が何かを見極めることができることです。 よく、「体質改善」などと体質を変えることが可能であるように思わせる宣伝がありますが、アーユルヴェーダの概念からいうと、生まれつきの性質を変えることは一生できません。ですから、自分の体質の短所を乗り越えて、病気にかかりにくい状態にすることが大事です。

体質を知ると次のようなメリットが得られます

1.自分の体質に合った快適な1日を過ごせる。

1日の中でも各ドーシャが優勢な時間や、体質ごとの睡眠時間、食生活法が決まっていますので自分の体質にあったものを習慣化することで日々を快適に過ごせます。

2.春夏秋冬を生き生きすごせる

季節と体内のドーシャには深い関係があります。例えば、夏は体内のヴァータドーシャが増えやすいですし、秋にはピッタドーシャがみだれやすいというように、気節とドーシャの関係をしることで、季節に基づく生理学的な変化を調節して生き生きした毎日がおくれます。

  1. 質の良い食事を楽しんで元気に暮らせる。

食事は日常行為のひとつですが、健康に影響をもたらす最大のものです。正しく食事をとれば良薬のように働きますし、おろそかにすれば病気の原因になります。アーユルヴェーダは有益な食べ物、無益な食べ物をわけているうえ、各ドーシャの働きを緩和する食物や乱す食物についても触れています。また、食事は精神へも働きかけると考えています。ですから、体質に合っていて質のよい食事をすることで栄養物質が体に吸収されるだけでなく、肉体と精神の働きがよくなって健康になれるのです。

4.病気の予防と治療の手がかりが得られる

3つのドーシャは病気を引き起こす根本的な原因です。一つのドーシャだけが起こす病気もあれば、二つか三つのドーシャが加わって発生する病気があります。このとき、きちんと体質を把握していれば、自分の乱れやすいドーシャの病気を予防することができますし、病気になった場合でも、適切な対応ができます。

以上のように、体質は、健康のあらゆる側面と密接に関係し、それを知ることで、自分にあった生活方法を知ることができます。

体質はどうやって決まるのか?

最後に体質はどの段階できまるのかを説明します。 生命に関するあらゆる働きをつかさどっているヴァータ・ピッタ・カファの3つのドーシャは、生殖組織の働きも支配しています。このため、新しい生命を生み出すために必要な卵子(ショニータ)と精子(シュクラ)にもドーシャが働いています。精子と卵子の受精時に優勢になっているドーシャが新しい生命の体質を決定し、その生命のすべての機能に一生影響を及ぼすようになります。精子と卵子の中のドーシャの強さは、男女の体質によって決まりますが、受精の数ヶ月前からの食生活もドーシャの強度に影響を与えます。つまり、男女とも3つのドーシャが正常になるような食生活を行ってから性行為をすると受精卵のドーシャのバランスがよくなります。アーユルヴェーダでは理想的な子供を生むための特別の手段も教えています。卵子・精子以外にも受精した季節、子宮の質、妊婦の食生活の3つが人の生まれつきの性質、つまり体質を決定しますが、一番影響するのは、男女の生殖組織の質です。

体質診断をやってみる

https://ayurveda.jp/beforebodycheck