アーユルヴェーダでは、身体は7つのダートゥからできていると考えます。ダートゥとは身体を構成している組織のことです。血漿、血液、筋肉、脂肪、骨、骨髄、生殖組織の7組織をいいます。

7つのダートゥまず、食べ物を摂取するとそれが消化されて血漿ができます。この消化の過程において老廃物がでます。それが汗、尿、便となって体外に排出されます。次の血漿が消化されて血液ができます。この過程でも老廃物がでます。血液が消化されて筋肉ができ、筋肉から脂肪、脂肪から骨、骨から骨髄、骨髄から生殖組織ができると考えます。

このように食べ物の消化が次々とダートゥを作っています。
シャンペングラスの塔の上からシャンペンを流すことを想像してください。
一番上のシャンペングラスがいっぱいになるとあふれ出して下のグラスに流れおち、その下の段がいっぱいになるとさらに下の段に流れていきます。同様に食べ物から得た栄養素は次々と消化され次のダートゥを構成していきます。

一番はじめの血漿(ラサ)をつくる時に正しい食事をし、さらに十分消化されれば、十分なラサができます。ラサが十分にあり、これも正しく消化されれば血液も十分につくられます。そして最後には十分な生殖組織ができるわけです。

ところが、自分の体質に合わない食事をしたり、消化力が弱く十分に食べ物が消化されないと十分なラサができません。十分なラサができないと、十分な血液ができず、十分な血液ができないと、十分な脂肪もできません。結局、十分な生殖組織がつくられません。

さらに、生殖組織が十分でないとそれを補うために、一つ前のダートゥ、骨髄から栄養を奪い、栄養を奪われた骨髄は、骨の栄養を奪います。そして、次々と先ほどとは逆方向に栄養を奪っていくのです。つまり、最初の食事とそれぞれのダートゥでの消化する力が7つのダートゥすべてに影響します。

十分なダートゥが作られないといけない理由は、生殖組織(シュクラ・ダートゥ)から十分なオージャスを作る必要があるからです。オージャストは生命のエッセンスのようなものです。オージャスが十分に作られていれば、顔につやがあり、皮膚にはりがあり、自信、力、決断力があります。オージャスが少なくなると、免疫力が低下し、色々な病気を招きます。エイズなどはオージャスが減少した病気の例だと考えられています。

結局、免疫力を高めるためには、食べ物と消化する力が関係します。現代生活では、食事をおろそかにしがちですが、健康な体を作りたいと思うならまず、食事から見直さなければいけません。