腸

便秘は万病の元、でも便は一定時間は体内に必要なもの

アーユルヴェーダでは便秘は万病のもとと考えています。

では便は腸にない方がいいのか?というとそれも危険な状態です。

便とは食べ物が消化され、栄養素が吸収された後の食物残渣や体が新陳代謝した後でる代謝産物ですが、一定期間は体の中にある必要があります。

激しい下痢の状態が続けば、本来ならまだ再吸収できるはずの水分も出続けてしまいますので、体の必要な水分が失われ脱水の恐れがあります。

アーユルヴェーダでは便は1日1回バナナうんちが朝出るのが理想的だと考えていますが、これより多くても少なくても良い状態ではありません。

食べ過ぎの日には腸内洗浄をしてはいけません。

お客様の中には、もともと便秘がちの方や食べ過ぎた罪悪感から腸内洗浄を行っている方がいますが、これはとても危険な状態です。

腸内には善玉菌、悪玉菌、どちらにも傾ける菌が存在していますが、腸内洗浄をすると良い菌も悪い菌も根こそぎ流されます。

もし食べ過ぎの日に腸内洗浄をしたとすると、胃の中には沢山消化しないといけない食べ物があるにも関わらず、腸内の菌は根こそぎ流されてしまっているので消化不良になってしまいます!!

腸内の菌のバランスも崩れてしまいます。

このようなお客様のお腹は冷えてガチガチだったり、ガスが溜まってパンパンだっりします。

正しい腸洗浄は1週間かけて行うのが理想

アーユルヴェーダの浄化療法の中には腸内洗浄で腸をクレンジングする方法がありますが、この場合最低1週間はかけて行います。

前処置として最初の3日間は消化に負担がかからない食事と全身のオイルマッサージ、便秘がちな人であれば夜消化剤をのみます。

中心処置の日は朝から何も固形のものは食べす、全身のオイルマッサージをした後、腸洗浄液を入れその後数時間かけて何回か排泄を行います。この日は外には出ず風に当たらず、温かくしてゆったりすごすことで、体のエネルギーをデトックスに使います。

後処置として残りの3日間も食事は消化に軽いものにして過ごします。

デトックスはとても大事です。
ただし、デトックスする前と後の食生活はもっと大事です。