nobita

思い込みの落とし穴

アーユルヴェーダセラピストを育成するクラスを担当していて思うのが、セラピストというお仕事は自分の内面に向き合うことをさけられないなぁということ。

誰でも生きていく中で多くの固定観念や考え方の癖をもっているものですが、それが強すぎるとお客様のお話しもフィルターをかけて聞いていることがあります。

例えば、セラピスト自信が仕事のことでストレスを抱えているとします。

そこに”ストレスがすごくて・・・”と言うお客様がいたとすると、

ついつい”お仕事大変ですか”と聞いてしまうことがあります。

でも、お客様は ”仕事” がストレスだとは一言も言っていないわけです。

もしかしたら、家族が体調が悪くて心配なことがストレスかもしれないですし、

家のクーラーが壊れていて夜暑くて寝れないことがストレスかもしれないですよね。

普段の会話の中では、あれ、そういう意味でいったんじゃないんだけど・・・ということもとくに修正されることないまま流されていくことが多いですが、お仕事としてのセラピストはそうはいきません。

お客様のお話をOPENに聞き、お客様の不調の原因を探していくためには、思い込みの枠をお互いにはずしていく作業が必要です。

この作業は誰にとっても最初は訓練が必要なのですが、特に苦手にしている人は”自分は打たれ弱い”と思っている傾向があるように思います。

注意されたことがすべて責められているように感じる、
その場から逃げたいような感じになる

ようなのです。

打たれ弱い人は、自分をいじめる思考にはまりやすい

心理学的には”打たれ弱い人は、自分をいじめる思考にはまりやすい”そうです。
これも思考の癖なので、そこから抜け出すには

一人で乗り越えなきゃと思わない。

この人と話すと落ち着く、楽になるという人を直感で選んでうちあけてみる。

【話す】ことは、【離す】ことであり、【放す】ことにつながります。

話すと頭の中が整理されて、不安の対象が明確になり、対処法を見つけることができることもよくあります。

自分のいいところをみる。

誰かに話ながら、自分の行動を振り返り、その中で「間違ってなかったこと」「ちゃんとやれたこと」などプラスを見つけます。どんな失敗にも3割ぐらいはいいところがあるそうです。

「よいイメージで終える」

悪い記憶のまま一日を終えるとくよくよして自分をいじめるモードになります。特に寝る前のまどろみ状態は潜在意識が働き始める脳波になっているので、その気分がより深く印象付けられてしまいます。

尊敬できる人、漫画の主人公でもいいので、あの人ならこんなときどうする?と想像し、次はこうしよう!という良いイメージで締めくくります。

人間は生まれてから経験するあらゆることを、一番最初の印象と紐づけて思い込んでいく習性があるそうです。

苦手だなと思う人がいるとすると、それは過去の誰かと関連付けてまた同じ嫌な思いをするのではないかと考えてしまうわけです。

例え似ているようでもその人は別の人であり、自分もその時の自分とは違うわけですから、同じストーリーになると思い込むことをやめることで新たな経験が生れ、印象を変えることができます。

セラピストコースは6か月全12回ですが、コースを通じて生徒さんが技術的にはもちろんですが、人として大きく成長されるのは、アーユルヴェーダを通じて心が磨かれるのだと思います。