ドーシャはいくら気をつけていても再びアンバランスになるといわれています。このアンバランスになった状態では、いくら体によいことをしていてもうまく吸収されません。たとえれば、顔を洗わないでいい化粧品をたっぷりぬっても効果がないのと同じことです。アーマも同様に、アーマがある状態で栄養を吸収しても、すでに消化できていないものがあるわけですから体のためにはなりません。そこでドーシャのバランスをとったり、アーマを取り除く浄化が必要となります。

家庭でできる体の浄化療法アーユルヴェーダに特徴的な浄化療法には、パンチャカルマがあります。これは、専門の医師の下で、順序だてて体内の毒素を取り除くものです。わたしも浄化療法の一つ催吐法(余分なカファを吐き出す治療)を体験したことがあります。

参照)パンチャカルマ体験記

パンチャカルマのような本格的な治療はなかなか受けられませんので、ここでは、家庭でできる簡単な浄化法をご紹介します。例えば、青い果実からはジュースは絞れませんが、よく熟した果実からは絞れるように、未消化物のアーマはいったん熟成させ消化させてからでないと効率よく体外へ排出できません。パンチャカルマでもはじめに、アーマを消化させるアーマ・パーチャナを行います。パーチャナとは、【消化】【熟成】という意味で具体的には、アグニを高めて胃腸の働きを順調にし、アーマの消化を促すことです。

  1.  白湯を飲む
    白湯には、火と水のエネルギーがあり、同じ火のエネルギーをもつアグニをたかめ、水のエネルギーでアーマの排泄を促します。続けることで白湯がおいしいと感じられるようになればかなりアーマが消化された証拠です。
  2.  腹八分目にする
    食事は次の食事までに気持ちよくおなかがすく量にします。
  3.   アグニの変動に応じた食事をする
    アグニは日中に一番高くなり、夜は低くなります。このため、食事は昼をメインにし、夜は軽くします。
  4.   アグニを高めるスパイスやハーブを積極的にとる。
    生姜はアグニを高めてくれる代表的なスパイスです。
    食事の15-20分前にスライスした生姜に塩を一つまみかけたものをかじると胃液の分泌が盛んになり消化を助けてくれます。
  5.   汗を出す
    汗を出すことはアグニを高めて余分なピッタを浄化してくれます。
    ただし、自分の好み体力を考慮しむりなく続けられる運動や入浴法を選びましょう。
  6.   排泄をスムーズにする
    大便、小便を我慢せず、毎日きちんと出します。日ごろから食物繊維の多い食品をとるように心がけ、特に大便は毎朝すっきりでるのが理想的です。なるべく毎日同じ時間に大便があるようにしてください。また、ヴァータが乱れることが便秘につながりますので、ヴァータのバランスをとる食生活がすすめられます。頑固な便秘の人は、寝る前にホットミルクにギーを小さじ1杯入れたものをコップ1杯のんだり、トリファラーを服用することがすすめられます。ただし、あくまでも自然な排泄をめざして、薬やサプリには頼らないようにします。

以上の浄化療法を数日間行っただけでも、普段不規則な生活をしている人であれば体調の改善を感じられると思います。できれば毎日つづけてください。一度にすべてを行うのが難しい場合は白湯をのむことだけでもかなりのアーマが消化されますので、試してみてださい。