balance

バランスをとる原則

アーユルヴェーダでは体調のバランスをとる時に次の原則を用います。

Like increases like 似たものは似たものを増やす
Dislike decreases dislike 反対の性質のものは反対の性質を減らす

寒い時は温かい服を着て、温かい部屋で温かい飲み物を飲み、夏であればスイカやきゅうりなど水分豊富で冷性の野菜や果物で体をクールダウンするという具合です。

バランスは相対的なものである

このバランスで大事なポイントは絶対的な話ではなく、五感を通じて自ら感じ取る相対的なものであるということ。

例えば同じ温度の室内にいても暑いと感じる人もいれば寒いと感じる人もいます。

また同じ人で比べてみても同じ20度がより暑いところから来れば寒いと感じ、より寒いところから来れば暑いと感じます。

それは食物にも言えることで、大根おろしは辛味ですが、切り干し大根にすると甘味になるというように調理の仕方によって性質が変わります。

基本は旬のものを調理したてで頂くのが良いとして、その日の体調、自分の体質に応じて調理法を変えて頂くというのも必要です。

良くあるバランスを崩している例としては、女性は体を冷やしてはいけないからと暑いのに腹巻や靴下をはいて寝たり、夏に生姜を摂りすぎると火の性質が過剰になり、皮膚トラブル、抜け毛、胃炎などがおきることがあります。

体は高性能で自然と調和する能力があります。それを乱す要因があるとすればリラックスしていない心、思い込みです。

頭でっかちにならず、体の感覚に耳を澄ませながら、何を食べるか、どう生活するか整えたいですね。