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チャラカサンヒターでは治療するもののあり方について詳しく説明しています。これは今の医療の問題や医学教育にも大いに役立てる内容だと思います。

医者のあるべき姿

  • 物質の用法を、場と時に応じて、各々の人と各々の状態に応じた処方をする人こそ真の医者であると知るべきである。第1巻第1章120-123
  • 物質というものは正しく認識されない場合には、毒、兵器、火、雷のごとく恐ろしいものであるが、正しく認識されると、甘露のごとく有益なものである。物質は名前と形状と性質の3点が知られていない場合、またそれらが知られていても、誤って用いられた場合、不都合な結果をもたらず(124-125)
  • 激しい毒物でも、用い方によっては最良の薬物となることがある。逆に薬物であっても、誤って用いると、激しい毒物に転じる。したがって、長寿と無病を願う賢明な人は、道理をわきまえない医者によって処方された薬物を、決して受け取ってはならない(126-127)
  • 雷が頭に落ちても命拾いをする人はいるかもしれない。しかし無知な医者の処方した薬は患者を間違いなく死に至らしめる。苦しんで床に臥し、医者を信じている病人に、よく知りもしない薬を処方するような、自惚れの強い医者は正義を知らぬ悪人であり、心悪しき死神である。そのような者と言葉を交わすだけでも、人は地獄へおちるであろう。(128-130)
  • 学者の衣をまとった医者は、病に苦しんで助けを求める人から飲食物や財貨を受け取るくらいなら、毒蛇の毒や煎じた銅を飲むか、火で熱した鉄の塊を食らう方がよかろう(131-312)
  • したがって賢明な人は医者になりたければ、人々に生命を与えるために、自分の徳性の完成の向けて最大の努力をしなければならない。(133)
  • 健康のために役立つようなものだけが正しい薬物であり、病気から人々を救う人のみが優れた医者である。(134)
  • すべての医療行為の成功は、物質の正しい使用を物語るものであり、またその成功は優れた医者がすべての徳性を備えていることを物語るのである。(135)

医療とは

  • 医療の4本柱とは、医者・薬物・看護人・患者であり、これらの4つが正しく備わって、それぞれがそのよい特質を発揮しているとき、それらは病気を治す原因となる。第1巻第9章3
  • ダートゥが不均衡になったとき、医者をはじめとする優れた4本柱が、ダートゥの平衡を目的として活動するとき、その活動が「医療」と呼ばれるのである。第1巻第9章5

医者の望ましい性質

  • 聖典に精通していること、経験が豊富であること、手先が器用であること、および清潔であることが、医者における4つの望ましい性質であると知るべきである。第1巻第9章6
  • 医学書の学習能力、その意味内容の理解力、治療への応用力、さらに実践による洞察力という4つを身につけた医者は「命を救う医者」と言われるのである。第1巻第9章18
  • 病気の原因・微候・鎮静・再発防止に対する4種の知識をもった人は、王の侍医にふさわしい最高の医者である。第1巻第9章19
  • 学習、知恵、実践による認識、経験、熟練、よき指導者についていること、これらの素質の1つでもあれば、医者という言葉を用いるのに十分である。第1巻第9章22
  • これらのよい特性のすべてを供えている人は「優秀な医者」という言葉にふさわしく、生きとし生けるものに幸福を与える人である。第1巻第9章23
  • 聖典はものを照らすための光であり、自分自身の知力は眼に例えられる。これら2つを正しく身につけている医者は、治療を行って誤りを起こすことはない。第1巻第9章24
  • 治療において3つの柱は医者に依存しているから、医者は自分の徳性の完成に向けて努力しなければならない。第1巻第9章25
  • (患者に対して)友情をもつこと、(患者に対して)慈悲をもつこと、治療可能(な患者)に対して関心をもつこと、死が近づいた患者に対して執着を感じないこと、この4つが医者のとるべき態度である。第1巻第9章26

治療方針

  • 医者は病名に通じていなくても尻込みする必要はない。なぜならすべての病気は名称があるわけではないからである。44
  • 同じドーシャが個々別々の病因から発生し増悪し、別々の場所に移動していき数多くの病気を生ずるのである。45
  • 病気の本質と発生場所の違いと個々の発生原因の違いとを確認して治療を行うべきである。第1巻第18章46
  • この3つを知って知恵を第一とし筋道をたてて治療行為をはじめる医者はその行為において失敗することがない。
    第1巻第18章47

真の医者

  • 時機にかなったランガナとブリンハナとルークシャナとスネーハナとスヴェーダナとスタンバナを知る人こそ実に真の医者である。第1巻第22章4
    ※ラング(除去する)ランガナ→痩せさせる
    ブリンハナ ブルサ(栄養を与える、その方法、大きい)→太らせる
    第1巻第22章10-17