インフルエンザが流行ってますね、一方で花のつぼみが膨らみはじめ花粉が舞う季節でもあります。
風邪をひきやすいひと、花粉症や蕁麻疹といったアレルギーで悩んでいる人は少なくありません。
実は免疫力の低さ、自己の有益な細胞までやっつけてしまう自己免疫疾患、はたまた外敵に対し過剰に反応してしまうアレルギー疾患、これらの背景には細胞同士の生存をかけた戦いがあります。
先日インドからアーユルヴェーダ医師 ケジャブ先生が来日されていたのですが、先生がこれらの免疫反応について面白いことをいっていました。
そもそも、成人は60兆個ほどの細胞でなりたっています。
驚くことにこの60兆個の細胞、はじめは お父さんの精子とお母さんの卵子が結びついてできた1個の受精卵でした。
そこから細胞分裂を繰り返しながら倍々に増えて60兆個にまでなったのです。
そしてその中のある細胞はあつまって筋肉組織となり、ある細胞あつまっては脂肪組織となり、というように今生きている身体が作られています。
たった1つ最初の受精卵には、その人生涯にわたって身体を構成し、食事や呼吸によって取り入れた外界のエネルギーから新しい細胞をつくっては修復する というのを繰り返すためのすべての知識がつまっています。
生きている限り心臓がとまらないこと、呼吸が繰り返されていることは、私たちが誰かから学んだ知識で動いている訳ではなく、細胞自身が知っていてコントロールされていることです。
つまり、全ての細胞には 知性 があるのです。
その細胞の知性がそれぞれ働きながら、それこそ宇宙規模の精巧さで身体を日々動かしています。
この精巧な宇宙の知性を阻害するものがあるとすれば、それはたった1つ 混乱した心 です。
心で認識している世界こそが自分だと思っている人は、
体のどの細胞1つとってもこの宇宙で最も優秀な知性が働いていることを知りません。
だからこそ、
自分はネガティブな人間だ
自分は免疫が弱くて風邪をひく
と思い込んでいます。
その誤った思い込みが、間違った食事やライフスタイルを選択し、
細胞の知性が曇って
細胞同士が協調するのではなく、他の細胞を敵だと感じて
免疫に異常をおこします。
アレルギーも同様です。
外界からのエネルギーが敵だと思って反撃しているのです。
目を閉じて自分の胸に手を当てて心臓の鼓動を感じてみてください。
生まれてから今までずっと体を動かし続けているこの心臓をつくる細胞も、
あなたも同じ細胞からできているんですよ。