アーユルヴェーダでは、人間とは何か?生きているとはどういうことか?
という事についても扱っている医学です。
以前インドに行った際、インド哲学のグルに印象的な質問をされました。
それはあって最初に
”自己紹介をしてください”
というものだったのですが、
ただし
”名前、住所、年齢、所属、○○の妻ですといった関係性”などを使わずに説明してください。
ということでした。
皆さんならどう答えますか?
私を含め、その場にいた3人は
「・・・」
必至で考えるも何も出てきませんでした。
同じ質問をセラピストコースの生徒さんにも毎回するのですが、
そうすると
「私はネガティブな人間です」
とか
「私は好奇心旺盛でおっちょこちょいです」
とか表現される方がいますが、
ネガティブな人ととか、好奇心旺盛でおっちょこちょいな人いうだけでは、他にもそういう人はいるでしょうから自己紹介できているとはいえないですよね。
その時のグルの答えは、
「みなさん、自分のことも忘れてしまったようなので、ここ(アーユルヴェーダクリニック)には記憶力を良くするタブレットがあるから飲んだ方がいいですね」
と言われました(苦笑)
このやりとりで面白いなと思ったのが、たとえ口で自分を表現できないからと言って、その場から自分がいなくなったとは誰も感じないことです。
グルは次のように説明してくれました。
もし自分の存在が肉体(物質レベル)のものならば、
I am body. (I = Body) わたし=肉体
になります。
でもそんなバカなことをいう人はいないわけで、
My body わたしの肉体
というわけです。
つまり、肉体は I(わたし) の所有物であると誰でも表現しているし、知っているわけです。
でも I(わたし) は 何なのかと言われるとわからない・・・
実は、アーユルヴェーダでは人間の本質は エネルギーだといっています。
例えば携帯電話をイメージしてもらうと、携帯の本体が肉体で、携帯は充電しないと使えませんよね?
この充電する際に本体に流れていくエネルギー、これと同じ発想です。
人間も本体(体)は食べたものを消化して代謝して作っているわけですが、その消化するにも代謝するにもエネルギーが必要で、それこそが人間の本質であると考えています。
では、携帯なら充電してエネルギーを溜めますが、人間はどのようにしてエネルギーをチャージしているかというと、実は質の良い睡眠と瞑想だとアーユルヴェーダでは言っています。
毎日熟睡できていますか?