人間は四足動物より流産や早産しやすい
人間は他の動物に比べて流産や早産しやすいといわれています。
色々な理由があると思いますが一番大きな理由は2足歩行していること。
赤ちゃんはお腹の中でどんどん大きくなりますが、4つ足の動物はお腹全体で赤ちゃんを支えているのに対して、人間は赤ちゃんを含めた上半身全体を骨盤だけで支えています。
さらに現代人は運動不足や座りっぱなしの生活でお腹を支える筋力が弱く 増々切迫流産や早産、内臓下垂による尿漏れ、痔といったトラブルが多くなっています。
切迫流産、切迫早産で安静にするよう言われたらどうする?
では妊娠初期に出血があったり、お腹が大きくなってきた中期以降お腹が張って切迫早産のリスクがあると言われたらどうしたらいいのか?
まずは骨盤だけで子宮を支えている状態から子宮がリラックスできるポジションになります。
動き回っていたのであれば座る、座っていたのであれば横になるといった具合です。
自宅安静を言われている場合には、家事や買い物もお腹が張るなど症状が強くなる場合には手伝ってもらう方がいいでしょう。
それでも改善しない時は場合によっては赤ちゃんが産まれてもいい週数になるまで入院が必要な場合もあります。この場合、お腹の張りを抑える点滴をしながら、ベッドでゴロゴロ過ごすことになります。状態が深刻な場合は、頭を洗うのも介助で行います。
”いざとなれば入院すればいいのね!”と軽く考える方もいますが、切迫早産で入院となった場合には、出産可能時期までずーーーーっと入院となるケースがほとんどです。短くなった産道を元の長さに戻すというのは難しいことなのです。
そして赤ちゃんには生まれてくるベストな時期があります。現代の医療の進歩で妊娠後期になっていれば救命できる可能性が高いとはいえ、早産にならないことが望ましいのはいう間でもありません。
経産婦さんで上の子の育児があったり、お仕事があったりすると安静にするのが難しいケースもあると思います。
だからついつい無理をしてしまいがちになる気持ちは十分理解できます。
少なくとも妊娠前の動きを100%とするならば、50%くらいのスローペースを心がけましょう。
お腹の中の子は声を発することはありませんので、辛くてもママへ伝える方法がありません。
ママが無理している時は、お腹の中の赤ちゃんにも無理をさせているのかな・・・と考えてみてください。仕事や家事をかわれる人はいても、お腹の中の赤ちゃんを守れるのはママしかいないのです。
妊娠中に産後の育児をサポートしてくれるメンバーを準備しておく
妊婦さんになったみなさんは、身近な人から巻き込んで助けてもらってください。
身近に助けてくれる人がいなければ病院や保健センターに相談してみましょう。
一番心配なのは責任感が強くてなんでも自分で抱え込む妊婦さん。
今までがんばって一人で生きてきたかもしれません。でも育児は一人ではできません。
どんなにハードな仕事でも24時間365日ということはありませんが、育児は休みなしでエンドレスです。
妊娠したというだけで祝福されているのですから、母として選ばれた自信をもって、SOSが周りに出せる妊婦さんになってくださいね。