生理が来ないという場合には、妊娠の可能性をまず考えます。
妊娠が否定される場合には、生理が止まってしまった原因を探します。
正常な月経は 25日ー35日周期できます。個人差がありますがもし3か月生理がきていないという場合は対策が必要です。
生理が正常に来るはずの年齢(18-40才)で生理がないと何がいけないかというと、
一つには治療した方がいい病気が隠れている可能性があるということ、
そして生理が3か月以上来ないということは卵巣がその分お休みしている状態なので、それが長くなるほど体は必要ないと判断して卵巣、子宮が委縮していきます。そのため将来妊娠したいと思った時に問題がおきることがあります。
ですから生理が3か月以上きていない場合、まずは婦人科を受診して原因を探す必要があります。
アーユルヴェーダ的には生理が来ない(無月経)どう考えるかというと、
ヴァータの乱れ、カファの乱れ、その両方の乱れがありピッタが少ない状態
ラジャスやタマスが優勢でサットヴァが低い状態
過剰なヴァータ、または過剰なアパーナヴァータ
↓
消化の火が乱れる
↓
消化不良が起こる
↓
アーマが蓄積する
↓
十分なラサがつくられない。経血はラサの副産物
過剰なカファ
↓
消化の火が乱れる
↓
消化不良が起こる
↓
アーマが蓄積する
↓
経血の通り道であるartavavahi srotaが閉塞する
ヴァータとカファの増悪
↓
体の冷え↑低体温
↓
ピッタ↓
↓
経血はピッタと似た性質があることから経血が減少する
無月経に対するアーユルヴェーダ的な治療法
食事
・ピッタを増やし、ヴァータとカファを減らす食事
・栄養があり、消化しやすい食事
・温かくスパイシーな食事
・渋味、酸味 にんにく、玉ねぎ、ナッツ、生姜など
・黒こしょう、シナモン、コリアンダー、カルダモン、フェンネル、しょうが、クミン、フェヌグリーク、クローブ、セロリの種、塩、大豆、マスタードシードを料理に使う
・牛乳
※牛乳は新鮮なものを沸騰させてから飲みます
・ヨーグルトは経血の通るチャネルを閉塞させるので控える
・極度に冷たい、軽い、乾燥した、パサパサ↓食事はヴァータを増やすので避ける
・キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、豆、レタス、マッシュルーム、パセリ、豆、イースト菌を使った食べ物、精製した小麦粉、砂糖はガスをお腹にためヴァータを悪化させるので控える
・揚げ物、たっぷりのクリーム、プリンはカファを増やすので控える
・肥満の人には肥満を解消する食事をとる
・カファを減らす食事としては、ローファットミルクを加熱して温かい状態でとる。牛乳は食事と一緒や酸味、塩味のものと一緒にとってはいけません。ターメリックをひとつまみとしょうがを牛乳を加熱する前に加えるとよりカファを減らし牛乳の質を高める。
・りんご、みかん、グレープフルーツ、パイナップル、パパイヤ、梨といった消化しやすい果物はすすめられる。
・砂糖や砂糖を使ったスイーツの代わりにはちみつをとる
・豆類を積極的にとる
・ナッツは控える
・大麦、ひよこまめ、粟といった穀類をとる
・スパイス類はカファを減らす
・じゃがいも、根菜類もよい
生活
・ピッタを高め、ヴァータとカファを減らす生活をする
・ストレス、緊張といったネガティブな感情を減らす
・許容量を超えるほど肉体的、精神的な活動をしない
・過剰な性生活は控える
・経口避妊薬の使用を制限する
・適度な運動
・過剰な断食、過度の食べ過ぎはやめる
・喫煙、飲酒、麻薬はやめる
ホームレメディ
・にんじんスープ
・ホットミルクに5gのアジョワンを入れて飲む
・50gの黒砂糖、10gの黒ゴマパウダーを用意する
砂糖を溶けるまで加熱し黒ゴマを加え温める。月経開始1週間前から毎日とる。このレメディは月経を規則的にするのに役立つ。
アーユルヴェーダの薬
Kumaryasava
パンチャカルマ